ご注文はこちら
三つのお約束

月刊銀座情報銀座情報 一覧

刀 銘 肥前国河内大掾藤原正廣(四代)

Katana Hizen no kuni Kawachi daijo Fujiwara no Masahiro
(4-dai)


肥前国 正徳頃 約三百年前 刃長 二尺三寸四分(七十一糎) 反り 三分六厘 元幅 一寸二厘半
先幅 八分強 棟重ね 二分強 鎬重ね 二分二厘強 金色絵一重ハバキ 白鞘付
黒蝋色塗鞘略太刀拵入 拵全長 三尺三寸 柄長 八寸
昭和二十六年島根県登録
特別保存刀剣鑑定書(四代)
価額1,150,000円(消費税込)


 四代正廣は友之進と称し正廣家三代目の子で延宝三年の生まれ。宝永元年に没した父の跡を継いで家督を相続、宝永五年の河内大掾受領を機に銘を改めた。宝永七年には、忠吉及び行廣と共に幕府から朝鮮通信使への贈り物とされる刀剣の製作を命じられているように、高い技術を備えて肥前鍋島家に仕えていた。正廣家は初代忠吉に養子として迎えられた吉信の子に始まり、山城伝直焼刃を特徴とする忠吉一門とは作風を異にして相州伝を基礎とする乱刃を得意としたが、基本にある地鉄鍛えは微細な地沸で覆われた緻密に詰む小糠肌で、江戸期肥前刀の伝統に他ならない。

 この刀は、一寸ほど区が送られて手持ち良い寸法とされてはいるが、元来の寸法延びごころの雄大な印象が遺されており、反り格好も適度に肉厚く身幅たっぷりとして重量があり、広い先幅に中鋒とされた姿形は迫力がある。破綻なく詰んだ地鉄は細かな地景と微細な地沸でしっとりと潤い感があり、靭性を高める柾鍛えの鎬地も弛みがない。刃文は相州伝志津を手本とするゆったりとした湾

れに小乱交じりで、帽子はわずかに湾れて先小丸に返る。小沸の帯が細く太くと続く焼刃は匂を伴って明るく冴え、所々に霧の棚引くように湯走りが掛かって湾れの二重刃を形成する。刃中には不定形な小乱に長短の足と葉が無数に加わり、焼の谷には小沸が溢れて広がり、匂が満ちて明るい刃先にも濃淡変化がある。
長い鍬形鐺で鋒から物打を保護した透明感のある黒漆塗鞘に、桐鳳凰図を金布目象嵌とした可動式の足金物を備え、鉄地の耳を打ち返して強固な造り込みとした牡丹蝶図鐔を掛け、三国志図目貫と縁頭を柄に巻き込んだ、綺麗な略太刀拵が附されている。

 

刀 銘 肥前國河内大掾藤原正廣(四代) 表刀 銘 肥前國河内大掾藤原正廣(四代) 裏刀 銘 肥前國河内大掾藤原正廣(四代) 白鞘

刀 銘 肥前國河内大掾藤原正廣(四代) 切先表刀 銘 肥前國河内大掾藤原正廣(四代) 刀身中央表刀 銘 肥前國河内大掾藤原正廣(四代) 刀身表ハバキ上

刀 銘 肥前國河内大掾藤原正廣(四代) 切先裏刀 銘 肥前國河内大掾藤原正廣(四代) 刀身中央裏刀 銘 肥前國河内大掾藤原正廣(四代) 刀身裏 ハバキ上

刀 銘 肥前國河内大掾藤原正廣(四代) 黒蝋色塗鞘略太刀拵





Ginza Choshuya All Rights Reserved