輪宝透鍔(鐔)
無銘 古甲冑師

室町時代

鉄槌目地丸形地透
縦:88.2mm 横:88.8mm
切羽台厚さ:3.5mm
耳際厚さ:2.2mm
特製落込桐箱入

特別保存刀装具鑑定書
(無銘 古甲冑師)
ご成約を賜りました

 輪宝は、元々は古代インドの投擲武器。仏典によれば理想的な王、転輪聖王が持つ七つの宝物のうちの一つで、四方に転がり王に大地を平定させる。仏教とともに伝来し、後に密教とも深く結びつき、法具として重要な位置にあった。戦場での護身を目的として輪宝を身に着ける代わりに刀の装具にこれを用い信仰の心を表現したのであろう。透かされた文様は複雑な陰影を生み出し、厳格な趣に包まれている。ごく僅かな中高に作り込まれた丸形の鉄地は表面が槌目地に仕上げられて色合い黒く、浅い縦鑢が施されて渋い光沢を呈している。薄手に造り込まれた耳は締りがあり、陰影の美しさを強調している。大振りで無櫃、時を重ねた鉄だけが表し得る味わいを視覚のみではなく触覚でも感じ取っていただきたい。
輪宝透鍔(鐔) 無銘 古甲冑師

輪宝透鍔(鐔) 無銘 古甲冑師

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