蘇鉄図鍔(鐔)
銘 大森英政花押

江戸後期 武蔵国江戸

赤銅石目地高彫色絵象嵌
縦:71.7mm 横:67.8mm
切羽台厚さ:6mm 耳際厚さ:5mm
特製落込桐箱入

保存刀装具鑑定書
価格350,000円(消費税込)

 蘇鉄を庭園の植栽に採り入れたのは室町時代。足利義政の室町殿で植えられた植物一覧にこれまで見られなかった柘榴や柊と共に蘇鉄の名がある。この異国情緒を漂わす植物を露地(茶庭)に採り入れたのが古田織部。自然の姿そのままの「市中の山居」を追い求めた利休の露地に対し、露地を鑑賞の一つの要素ととらえた織部は自然の風姿を作り出す植栽を旨とはしながらも「どこか異風の漂う面白きもの」として蘇鉄や棕櫚を薦めた。桃山時代から江戸時代を通じて流行した蘇鉄の植栽は今も大名庭園をはじめ名庭園で強い存在感を放っている。
 青味を帯びた上質の赤銅地はずっしりと重い。それを石目地仕上げとし岩は朧銀の高彫色絵。蘇鉄の葉は色合いを微妙に違えた金の色絵。なだらかに起伏ある肉取りに針状の皮質を鮮明にする太い幹の描写は鏨が揃って美しい。英政は大森家に学んだ徳野家の工。優れた技量により大森姓を許されている。
蘇鉄図鍔(鐔) 銘 大森英政花押

蘇鉄図鍔(鐔) 銘 大森英政花押

蘇鉄図鍔(鐔) 銘 大森英政花押

蘇鉄図鍔(鐔) 銘 大森英政花押

蘇鉄図鍔(鐔) 銘 大森英政花押

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