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三つのお約束
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刀 銘 和泉守藤原兼定 慶應三丁卯年八月日
     (会津兼定十一代)

陸奥国会津 慶応  三十一歳 百四十九年前 刃長 二尺三寸七厘(六九・九糎)  反り 四分六厘 元幅 一寸
先幅 六分六厘 棟重ね 二分二厘半 鎬重ね 二分四厘 金着二重ハバキ 白鞘入 昭和二十六年北海道登録

特別保存刀剣鑑定書

 天保八年に生まれた十一代兼定は戦国時代に美濃に栄えた兼定の末流。父十代の代作をするなど若い頃から技量が高く、文久三年に和泉守を受領するために上洛した際には蛤御門の変に遭遇し、新撰組に交じって御所を警護し、また後の明治元年の会津戦争では藩士として陣中にも立っているように、刀鍛冶としてだけでなく先陣を打って出る武闘派としても知られていた。それが故、実戦の場での経験は作刀技術に応用されたであろう、截断能力に優れ、会津藩の武士だけでなく新撰組の隊士からも高い評価を得ていたことはあまりにも有名である。
二尺三寸の適度な寸法と身幅、ゆったりとした中間反りに仕立てながらも片手で打ち合い振り抜くに適した重量で、研ぎ減りなく生ぶ刃が残された健全体躯。刷毛で撫でたような綺麗に揃った柾目鍛えの地鉄は鎬地まで弛むことなく連続しており、強い靭性を求めた作であることが判る。荒ぶることなく全面に付いた細かな地沸と、柾目肌に伴う無数の地景も兼の特質。激しい打ち合いを想定した細直刃の刃文は小沸勝ちに匂が複合して明るく、古作大和物のように刃境がほつれ、喰い違い、金線、打ちのけが無数に入り、刀身中程から物打にかけては湯走り掛かり、二重刃も顕著。繊細な中にも強さが窺える出来となっている。


 


 

 

 

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