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三つのお約束
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刀 銘 義助 切付銘 門人須藤祥郎祝征清従軍贐焉
明治乙未之春大日本土州森澤吉継(花押)

駿河国 天文頃 約四百七十年前 刃長 二尺六寸八分九厘(八一・五糎) 反り 六分二厘 元幅 一寸五厘
先幅 七分七厘強 棟重ね 二分二厘 鎬重ね 二分三厘 金着二重ハバキ 白鞘入
彫刻 表 文字陰刻 裏 草倶利迦羅・蓮台・鍬形 茶石目地塗鞘打刀拵入 拵全長 三尺七寸五分 柄長 九寸
昭和四十年高知県登録 特別保存刀剣

 義助は戦国武将今川氏に仕えた駿河国島田の刀工。この刀は、明治二十八年の春に、土佐の森澤吉継が日清戦争に出征する門人須藤祥郎に「贐(はなむけ)」として贈った一振。明治政府が最初に経験した大国との一戦は、明治二十七年の宣戦布告、翌年二月の威海衛占領を経て、同年三月に下関の講和会議を迎えた。「眠れる獅子」と恐れられた清国との戦は、豪胆で知られる明治天皇でさえ畏れを抱いたと伝える歴史的な戦であった。
この刀は元来二尺八、九寸の長さがあり、磨り上げながら尚、身幅広く重ね厚く元先の幅差と重ねの差が殆どなく、鎬筋立ち、先反り付いて中鋒の力感漲る戦国の剛刀。地鉄は詰んだ板目に杢、刃寄りに柾を交えて肌模様が鮮明に立ち現れ、地沸厚く、刃寄り僅かに暗帯となり映りが立つ。刃文は互の目に丁子、小丁子、小湾れ、尖りごころの刃、逆ごころの刃を交えて多彩に変化し、小沸付いて刃縁やや締まって明るく、金筋、砂流しが断続的に掛かり、足と葉が盛んに入り、匂充満して刃中も明るい。帽子は焼深く強く沸付き、乱れ込んで金筋を伴って浅く返る。刀身の草倶利迦羅と蓮台彫は際の線が立ち、「看吹毛匣裡?光寒外道天魔皆拱手」の文字彫に邪気を払う威力への期待と確信が満ちている。愛弟子への心尽の激励が込められた雄刀である。
薄手の鉄鐔を掛け、武骨な唐獅子図目貫を巻き締め、鐺を鉄地金具で保護した茶石目地塗鞘の拵が付されている。

 

 

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