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刀 銘 水心子正次 安政四丁巳年二月吉日
Katana sign Suishinshi Masatsugu

武蔵国 安政  四十四歳作 百五十八年前 刃長 二尺三寸九分九厘(七二・七糎) 反り 六分二厘
元幅 一寸六厘強 先幅 七分二厘 棟重ね 二分四厘 鎬重ね 二分五厘 彫刻 表裏 棒樋・連樋掻き流し
金着二重ハバキ 白鞘入   佐藤寒山博士鞘書  平成十五年東京都登録

 正次は復古刀理論の大家水心子正秀の孫。文政三年に「天秀孫北司七歳淬刃」と添銘された作があり、正秀の嫡孫として期待されていたことがわかる。文政八年に正秀と父貞秀が他界した後は、祖父の理論を継承し実践していた大慶直胤に師事して秘術を会得し、相州伝と備前伝を手掛けて優品を遺している。

 身幅広く先幅もたっぷりとし、平肉厚く量感があるこの刀は、腰反り高く中鋒に造り込まれて姿に洗練味があり、施樋の手際優れて深く掻かれた棒樋と連樋の樋際の線がきりりと立つ。小杢目肌が錬れて詰んだ地鉄は地景風の鉄が細かに働いて緻密に肌立ち、小粒の地沸が厚く付いて淡く乱れごころの映りが窺え、地肌爽快に澄みわたる。腰開きごころの互の目丁子乱の刃文は、下半逆がかって地中に鋭く突き入る刃を交え、上半は片落ち風に頭が揃って小丁子を交える。出入り複雑な刃境には純白の小沸が柔らかく降り積もって一部に凝った沸粒が付き、匂で澄んだ刃中には匂足が長く射し、刀身中程には沸筋を伴う砂流しが掛かる。帽子は鮮やかに乱れ込んで僅かに返る。茎の仕立ては祖父正秀同様に極めて丁寧で保存優れ、銘字、殊に「心」の字形は正秀に酷似している。鎌倉期の備前一文字を範に、正次の独創が加味され、同作中の最高傑作と称すべき一振となっている。

価額2,900,000円(消費税込) 特別保存刀剣 

刀 銘 水心子正次 安政四丁巳年二月吉日

刀 銘 水心子正次 安政四丁巳年二月吉日
写真では冴えた刃文の美しさが細部まで再現できておりません。
目の覚めるような出来口を店頭でご確認ください。

 

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