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三つのお約束

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平造脇差
眠龍子壽實 文化四年二月日
      
Hirazukuri Wakizashi
Minryushi Toshizane
Bunka 4 nen 2 gatsubi

因幡国-武蔵国江戸 三十一歳 文化 二百十年前 刃長 一尺二寸二分(三六.九糎)  反り 一分八厘
元幅 九分九厘  重ね 二分三厘 金色絵一重ハバキ 白鞘付 黒蝋色塗鞘脇差拵入 拵全長 二尺
柄長 五分四厘 昭和三十一年大阪府登録

保存刀剣鑑定書
ご成約賜りました。

 構成美豊かな刃文を焼き施す技術と感性に恵まれた濱部眠龍子壽實は、先代壽格の子で安永六年の生まれ。寛政年間に父と共に江戸に出、古作備前物を超えるべく独創を加味したものであろう、新趣に富んだ、冴えた互の目丁子出来の刃文で人気を博した。
 この脇差は太刀や打刀の添え差しとしたものであろう、身幅たっぷりとして物打が張り、重ね厚く反りを適度に付けた截断に適した造り込み。小板目鍛えの地鉄は密に詰んで細かな地沸で覆われ明るく冴える。刃文は、この工の得意とした富士山刃を配した互の目丁子で、帽子は綺麗な小丸返り。富士山刃とは、長い直焼出しに丁子を組み合わせて遠望の富嶽を刃文で表現したもの(注)。山裾には昇り出た太陽を焼き、さらにその近景の木立を意図したものであろう焼頭に変化を持たせた小互の目丁子を連続させている。匂口に柔らか味の感じられる焼刃は、刃境の構成線がすっきりとして冴えた筆描を想わせ、刃中に広がる匂も薄墨の水に馴染む如く濃淡があり、風に揺れる木々の様子であろうか互の目丁子も変化に富んでいる。香包鑢が施された茎には、丁寧に銘字が刻されている。
 海辺の風景図鐔に三保の松原図小柄、這龍図笄、猪図目貫、菊唐草文図縁頭を用いた、洒落た風合いの小さ刀拵が附されている。

注 …刃文は絵筆で描くものではなく、焼刃土の複雑な構成により生ずる。

平造脇差 銘 眠龍子壽實 文化四年二月日平造脇差 銘 眠龍子壽實 文化四年二月日  黒蝋色塗鞘脇差拵 刀身 平造脇差 銘 眠龍子壽實 文化四年二月日

平造脇差 銘 眠龍子壽實 文化四年二月日 切先表平造脇差 銘 眠龍子壽實 文化四年二月日 ハバキ上表


   平造脇差 銘 眠龍子壽實 文化四年二月日 切先 裏平造脇差 銘 眠龍子壽實 文化四年二月日 ハバキ上裏


短刀 銘 清直作 平成十六年春 ハバキ













平造脇差 銘 眠龍子壽實 文化四年二月日 ハバキ
平造脇差 銘 眠龍子壽實 文化四年二月日 押形
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