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三つのお約束

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山本祐二海軍少将佩刀大小一腰
太刀 銘 大阪住月山貞勝謹作(花押)  昭和七年三月吉日
短刀 無銘
附 海軍長剣拵・短剣拵
      
Yamamoto Yuji Kaigun shosho haito daisho hitokoshi
Tachi Osaka ju Gassan Sadakatsu kinsaku (Kao)
Showa 7 nen 3 gatsu kichijitsu
Tanto no sign
Kaigun Choken koshirae, Tanken koshirae

太刀 大阪府 昭和七年   刃長 二尺二寸四分一厘 (六七.九糎) 反り 四分九厘半 元幅 八分五厘強 先幅 五分六厘
棟重ね 二分一厘半 鎬重ね 二分三厘強 彫刻 表裏 棒樋丸留  金着一重恩賜文字彫刻ハバキ 白鞘付
海軍長剣拵入 拵全長 三尺 柄長 五寸一分

短刀 大正十年頃 刃長 七寸三分九厘強(二二.四糎) 内反り僅少 元幅 五分六厘 重ね 二分三厘
彫刻 表裏 棒樋丸留・添樋 金着一重恩賜文字彫刻ハバキ 海軍短剣拵入
拵全長 一尺三寸五分 柄長 三寸三分

 海軍少将山本祐二(注@)の遺刀。山本が大正十二年七月に海軍兵学校を次席で卒業した際の恩賜の短刀と、昭和九年七月に海軍大学校卒業の折の恩賜の太刀。短刀は端正な姿で、小板目肌が詰み、沸映りが立って肌潤い、直刃の刃文は小雪のような小沸で刃縁明るく、帽子は焼深く焼詰ごころとなる。鑚鋤鑢で仕立てられた茎先には見覚えの鑚が二つ打ち込まれている。

 太刀は昭和七年三月紀の月山貞勝の作で、身幅控えめながら重ね厚く、腰反り高く中鋒、棒樋の樋際の線が立って洗練味ある姿。小板目鍛えの地鉄は鉄色明るく、直刃調の刃文は刃縁の光が強く、足と葉が盛んに入り、刃中は透明に澄む。帽子は端正な小丸返り。化粧鑢が施された筋違の鑢目が美しい茎の銘字は鮮明で、茎の先端にやはり見覚えの鑚がある。内外共古名刀を想起させる見事な仕上がりとなっている。拵は海軍士官が正装の際に備える極上の短剣と長剣拵(サーベル)で、黒漆塗鞘に桜花葉文金具が金色鮮やかに映え、長剣拵の金モールも健全で、Hに誇り高き恩賜の二字が彫り込まれている。
昭和二十年四月、沖縄本島に上陸した米軍への特攻作戦敢行のため、戦艦大和が出動した。第二艦隊首席参謀の山本は本省勤務の辞令に反し、昭和十九年の汚名返上のために死を覚悟で大和に乗り込んだ。
汚名とは、昭和十九年三月の事件。トラック島を巡る激しい攻防の末、連合艦隊がパラオ司令部のサイパン撤退を決定し、その移動中、山本らの乗った二番機がセブ島に不時着したが、山本らは防水ケース内の機密書類を破棄する暇もなく、米軍ゲリラ部隊配下の島民に拘束されたのである。後に捕虜交換の形で帰還し、事情聴取の結果、正規軍ではなくゲリラに拘束された事、機密書類なるを悟られなかった事で不問となるも、その無念は如何ともし難かったのである。
そして臨んだ昭和二十年の沖縄海上特攻作戦であったが、戦艦大和は九州沖で米軍の猛攻を受けて沈没。遺書(注A)と共に、家族に山本の戦死が伝えられたのであった。本作は、皇国の栄光を信じて自ら海底に沈んだ(注B)武士の忘れ形見である。

 

注@…明治三十六年鹿児島市の産。
注A…「太平洋の波の間から、御身達二人の前途の多幸と、生涯の上に栄光の輝かんことを祈っています。父より」とあった。

注B…昭和三十六年某週刊誌が先の大戦特集を企画。原稿の山本が二人の息子達の事を気にしながら死んだとの一節に義父豊田貞次郎海軍少将が、海軍軍人が死ぬ際に妻子のことを考えるはずがない、海軍魂への冒涜だと激高し、削除させたという。

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太刀 銘 大阪住月山貞勝謹作(花押) 昭和七年三月吉日 刀身表切先太刀 銘 大阪住月山貞勝謹作(花押) 昭和七年三月吉日 刀身表中央太刀 銘 大阪住月山貞勝謹作(花押) 昭和七年三月吉日 刀身表ハバキ上

太刀 銘 大阪住月山貞勝謹作(花押) 昭和七年三月吉日 刀身裏 切先太刀 銘 大阪住月山貞勝謹作(花押) 昭和七年三月吉日 刀身裏中央太刀 銘 大阪住月山貞勝謹作(花押) 昭和七年三月吉日 刀身裏ハバキ上

 




 

 

太刀 銘 大阪住月山貞勝謹作(花押) 昭和七年三月吉日 恩賜文字彫刻ハバキ 太刀 銘 大阪住月山貞勝謹作(花押) 昭和七年三月吉日 刀身表
貞勝押形

短刀 無銘短刀 無銘海軍短剣拵(刀身短刀 無銘)

短刀 無銘 刀身表切先短刀 無銘 刀身裏切先短刀 無銘 刀身表ハバキ上短刀 無銘 刀身裏ハバキ上




短刀 無銘 恩賜文字彫刻ハバキ短刀 無銘 恩賜文字彫刻ハバキ

 

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