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三つのお約束
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刀 銘 二十四代藤原兼房作 昭和四十八年正月吉日

岐阜県関市 加藤兼房 五十一歳作 刃長 二尺四寸七分二厘(七五糎)
反り 五分九厘 元幅 一寸八厘 先幅 七分八厘 棟重ね 二分四厘 鎬重ね 二分七厘
金着二重ハバキ 白鞘入 昭和四十八年岐阜県




 二十四代兼房刀匠は大正十一年の生まれ。昭和十年十三歳で父二十三代兼房師に入門。太平洋戦争で応召してビルマ戦線に赴き、終戦後再び槌を手に作刀に励み、新作名刀展には昭和三十年の第一回以来毎回欠かさず出品し、昭和四十七年努力賞、五十五年奨励賞、五十七年寒山賞を受賞し、平成七年七十三歳で県重要無形文化財保持者に認定されている。古い鉄と作刀技術の研究と技術を次世代に伝えんとの熱い思いは子二十五代兼房、更に孫二十六代兼房へと引き継がれている。
寸法の長いこの刀は身幅も広く両区深く、鎬の張った重ねが厚く、反り頃合いにて中鋒の凄みのある姿。地鉄は小板目肌が梨子地のように詰み、小粒の地沸が厚く付いて潤い感があり、鉄色も晴れやか。刃文は焼頭に小丁子を複合させた丁子乱刃で、焼頭が押し合う呈をみせて小気味よく変化し、刃縁締まりごころに明るく、物打辺りの刃境に金線、砂流し掛かり、総体に逆足長く射して刃中は清々しく澄む。帽子は乱れ込んで小丸に返る。茎は細かな筋違鑢が丁寧に掛けられ、銘字が入念に刻されている。前年、努力賞に輝いた翌年の作で、地刃に瑞々しさの溢れた壮年期の優品である。

注…異国で散った戦友の思いを忘れまいと、ガダルカナル、レイテ、サイパン、ソロモンなど、かつての激戦地を訪れ、採取した砂鉄を用いて鎮魂刀を打ち、明治神宮、熱田神宮や岐阜県内の神社に奉納している。







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