日本刀は心磨く礎
株式会社 銀座長州屋
代表取締役 深海 信彦
銀座長州屋WEB編集部より
実はこの記事はお分かりのように今から17年前の平成13年8月27日付の読売新聞(わたしと仕事)欄に掲載されたもので、タイトルの「日本刀は心磨く礎」は読売新聞の担当者が付けたものです。この時、小社社長の深海は55歳で8年間務めた全国刀剣商業協同組合の専務理事を退任した直後でした。その後、これが掲載された10年後の平成23年に古巣ともいうべき組合の理事長に就任し、3期6年間務めて平成29年の5月に定年で退任しました。理事長在任中は、専務理事の時代に成し得なかった業界発展に繋がる新機軸を提唱し、業界を牽引しようと努めたのですが、社長本人の弁によりますと、「全力を尽くしたが、6年間は短かすぎて何も成就することが叶わず、組合新聞『刀剣界』が発刊以来の支持を得ているに過ぎず、振り返ってみて忸怩たる思いがある」とのことです。
さて、17年前の記事を敢えてこのページでご紹介したのには訳がございます。それは、年月を経た平成30年2月の現在においても、当社社長の社業や業界に対する基本的な理念は些かも色褪せることなく、しかもその言葉や方針は現在において継続・実践されております。例えば、社員教育という点をとりあげてみますと、平成13年の新聞掲載時に在籍していた社員7名は、定年で嘱託勤務となった1名を除いてすべて勤続中で、いづれも現在は銀座長州屋の各部門で重要な職責を託され、更にその後、正社員2名、非常勤1名を加えて、計11名体制で日々の業務に就いています。常に正々堂々と刀剣商の本道を突き進む当社の社長の姿勢は我々社員にとっても大きな誇りであり、社員の定着率の高さも、このような、会社の経営方針に共感するが故の結果でしょう。「人間の一途な信念は死ぬまで続く」という常日頃の言葉通りの生涯を送っているようにも見受けられます。
もっとも、17年前の写真と左の現在の写真を見比べますと、信念は同じでも外見は相応に変わるものです(笑)。
また、「一般社会の理解・認知があってこその日本刀」という小社の考え方は様々な普及啓蒙活動や慈善活動を通じて実践されております。 詳細は当社の
をご覧ください。