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乗牛読書図鍔(鐔)

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銘 米澤住重斯

Reading on a cow

signed Yonezawa ju Shigenori

No.

2089

乗牛読書図鍔(鐔) 銘 米澤住重斯

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170,000

円(税込)

江戸時代後期 出羽国─陸奥国会津
鉄地竪丸形鋤出彫象嵌色絵
縦:82.8mm 横:80mm
切羽台厚さ:3.9mm  耳際厚さ:5mm
特製桐箱入

Late Edo period
Dewa province and Mutsu province
Iron
Height: 82.8mm
Width: 80mm
Thickness at seppadai: 3.9mm
Thickness at mimi (rim): 5mm
Special kiri box
Hozon tosogu by NBTHK

 牛の背に後ろ向きで座り読書する人物は、中国の隋末に割拠した群雄の一人、李密(582年─619年)。官職を辞し、史記や漢書を学んでいた時期の姿である。大振りの竪丸形は空間を贅沢に使い、ゆったりとした趣。うっすら鋤き出された雲が流れ、重なり合った唐松の高彫には金象嵌の松毬が輝く。なだらかに柔らかく盛り上がった李密と牛の高彫。牛の背にはうっすらと背骨が浮かび、読書に熱中する主人を気遣うかのように見上げている。
裏は寂びた余韻を残す楼閣山水図。会津住重斯、または米澤住重斯と刻銘した菊池重斯には、薪を背負って読書する朱買臣図鐔(銀座長州屋蔵)という作がある。「ながら読書」は学習意欲が庶民層にまで浸透した江戸時代後期の世相の表れかもしれない。
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