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唐松繋図鍔(鐔)
銘 武州住吉正
Karamatsu (Japanese Larch) motif tsuba
Signed Bushu ju Yoshimasa
鍔
No.
2035
特別保存
-
円(税込)
江戸時代後期 武蔵国江戸
赤銅石目地変り形高彫色絵
縦:79mm 横:78.8mm
切羽台厚さ:3.9mm 耳際厚さ:6.6mm
重量:201g
特製桐箱入
Late Edo period
Edo, Musashi province
Shakudo
Height: 79mm Width: 78.8mm
Thickness at seppadai: 3.9mm
Thickness at mimi (rim): 6.6mm
Weight: 201g
Special Kiri box
Tokubetsuhozon certificate by NBTHK
慶事の特別な外装のために作られたのであろうか。青味を帯び、ずしりと重い上質の赤銅地の外周に菊花のような唐松文様を十三個繋ぎ置いた、目を引く意匠の鐔である。
平地は丁寧な石目地仕上げ。唐松は、新芽と葉を真上から見て放射状にとらえ、中心を低くし、外側に向かって高さと厚みが増していく。中心は三星様の金色絵露象嵌が輝く。
十三という数に何か意味があったのだろうか。縁日が十三日の虚空蔵菩薩(広大な宇宙のような無限の知恵と慈悲を持った菩薩)と何か関係があるのか。十三月が正月の異名であるとか、数え年十三歳の十三参り。十三を「とみ(富)」と読ませて縁起を担ぐなど。数にまつわるエピソードにも興味は尽きない。
鉄鐔の多い武州鐔にあって、上質の赤銅を厚く贅沢に使った本作はやはり特別の需に応えた作なのであろう。銘鑑に「松葉文透の鐔がある」という「透」は誤りで、本作のことを指していると思われる。
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