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笑栗に栗鼠図笄 無銘 古金工
Kokinko
拵用金具
笑栗に栗鼠図笄
無銘 古金工
室町時代
赤銅魚子地高彫
長さ:227mm 幅:14mm
fittings for Koshirae
Chesnuts and squirels motif kogai
Mumei (unsign) Kokinko
Muromachi period
Shakudo
Length : 227mm
Width : 14mm
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円(税込)
No.
笑栗(えみぐり)、栗笑う。栗のイガがぱかっと割れた様が大口を開けて笑っているようだからという、気持ちが明るく楽しくなるような表現だ。魚子地を背景に量感のある高彫が画面いっぱいに広がる。中央の笑栗に向かって駆け寄る二匹の栗鼠。心なしか尻尾が喜びを表しているような気がする。人にも栗鼠にも有難い山の恵みである。余談だが、この「笑栗」、太刀の号にもあるのだ。大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」でお馴染みの三浦家重代の宝刀が「笑栗の太刀」と呼ばれていた。三浦氏が奥州平泉から呼び寄せた刀工藤源次(注)が鍛えた太刀である。触れたら落ちて、栗のイガが笑んでぱかっと割れるほどの威力を発揮したことからの号である。文学的で洒落ている分シュールでもある。笑栗は山の恵みがいい、というところか。いかにも時代の上がる様相が好ましい。
(注)弊社制作の動画「北条義時と鎌倉初期の刀」で詳しく解説しております。
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