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古鈴図小柄 銘 拠古図鐫之 信盧花押
An old bell motif kozuka
Nobuyoshi
岩間信盧 江戸時代後期
武蔵国江戸
銀磨地赤銅高彫据紋象嵌
長さ:98.9mm 幅:14.2mm
上製落込桐箱入
Late Edo period
Edo, Musashi province
Silver and shakudo
Length: 98.9mm
Width: 14.2mm
Kiri box
NBTHK certificate: Hozon tosogu
保存
-
円(税込)
小柄
2217
No.
音声解説
00:00 / 01:04
何だろう、これは。誰もがチラッと思うのではないか。「ハクション大魔王の魔法の壺みたい。」小柄の裏面には「拠古図鐫之 (古図に拠りて之を鐫る)」とある。では、古図とは?江戸時代中期以降に高まった好古の潮流。学者や好事家は出土品や伝世品の古鈴にも関心を寄せ、収集し記録を取り、互いに模写しあった。駅鈴、古鈴に関する書籍も刊行されており、松平定信が編纂させた『集古十種』にも鹿島正統寺蔵の古鈴として鬼面を表した特徴のある鈴が所載されている。これは三鈷鐃(さんこにょう)という密教の法具。本作とよく似ている。銀磨地の地板は時を経て黒味を帯びた落ち着きのある色合いとなり、際端を絞った立体的な赤銅地高彫の存在感を際立たせている。一度見たら忘れないユニークな作である。享保三年(1803年)生まれの岩間信盧は、どこでこの図を見たのだろう。想像するのも楽しい。信盧は遠山直隨と浜野本家に学んだ岩間政盧の門人。後に法橋と法眼の位に叙された。






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