新商品のご案内 刀 銘 固山備前介宗次作之 弘化四年二月日
武蔵国 弘化四年(江戸時代後期 西暦1847年) 四十五歳作 百七十二年前
享和三年奥州白河に生まれた固山宗次(こやまむねつぐ)は加藤綱英に作刀の手ほどきを受ける。その後、文政十三年末から天保初年頃に江戸に出、加藤綱英の弟で切れ味で鳴る長運斎綱俊の指導を受け、さらに成瀬家の家臣で試刀家として知られた伊賀乗重と交わり、作刀および刃味利鈍の研究に没頭した。天保八年頃には桑名藩工に迎えられ、弘化二年に備前介を受領している。新々刀随一と謳われるほどに刃味が優れて武門の信頼を高め、古賀藩主土井利位や宇和島藩主伊達宗城の注文で大小を手掛けるなど、大身の武士より大きな支持を得ている。