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新商品のご案内 脇差 銘 近江守忠吉(六代)

肥前国 寛政頃(江戸時代後期) 約二百二十年前

 元文元年に生まれた近江守忠吉は宗家六代目で先代の次男。最初は忠廣銘を用い、家督を受け継いで以降は忠吉の銘を切り、寛政二年に五十五歳で近江守を受領、肥前刀の伝統を守り、祖父や父と同じ八十歳の長命を全うしている。

 

 寸法長めに仕立てられたこの脇差は、元先の身幅が広く鋒延び、適度に反りが付き重ねしっかりとして鎬が高く、棟も高く鋭い印象の造り込み。さらに生ぶ刃が残された健全な体躯である。

 美しい肥前小糠肌に直刃に浅い湾れを交えた刃文は、忠吉家が最も得意とする構成。

 付されている拵は、牛馬図金具で装われた奇麗な出来。朧銀地に赤銅地高彫の牛を据紋した小柄を添えている。

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