新商品のご案内 刀 銘 大和守安定(良業物)
武蔵国 万治頃(17世紀中頃,江戸時代前期)約360年前
大和守安定は元和四年紀伊国の生まれで、名を富田宗兵衛という。江戸前期の慶安頃、将軍膝元の江戸に出、神田白銀町に鍛冶場を構えた。「天下開闢以来五ツ胴永久六十四歳」の截断銘入の作もあり、長曽祢虎徹に勝るとも劣らぬ刃味の良さで、江戸の武士たちの信頼を得ていた。
この刀は元来は二尺五寸を超す長刀で、磨上ながらも今なお身幅が広く重ね厚く、浅く反って中鋒に造り込まれた堂々たる姿。 地鉄は小板目に板目、杢目を交え、地景が縦横に入って肌目起ち、地沸厚くつく。 刃文は焼高い互の目乱刃の刃。安定の得意の箱がかった刃、小互の目、尖りごころの刃、小湾れを交えて奔放に変化する。
拵には満開の吉野桜図縁頭が附帯している。