新商品のご案内 太刀 銘 氷心子秀世焠之 天保七年五月日
武蔵国 天保七年 (西暦1836年 江戸時代後期) 183年前
氷心子秀世(ひょうしんしひでよ)は、水心子正秀の門人で本名を田村群平といい、越後高田藩榊原家に仕えた。麻布今里に住し、作品は文政十一年から安政三年頃までみられる。 師水心子正秀の復古刀理論に感化されて古作写しが多く、姿、地鉄造り、焼刃には独自の工夫の跡がみられる。 通説は秀世を正秀の娘婿とするが、勝海舟の父小吉の『夢酔独言』に「水心子天秀といふ刀かじの孫婿に水心子秀世といふ男」という記述から、北司正次の妹で書画を能くした孫娘美須の婿と訂正されるべきであろう。
この太刀は、古刀山城物に私淑したと思われる一口。 茎を古名刀に見るような雉子股に仕立てて笠木反り高く中鋒に造りみ、腰元に梵字と護摩箸の彫。 秀世の写し物の中でも本格的かつ豪壮の一刀。
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