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新商品のご案内 短刀 銘 石山吉文造 弘化四二月吉日

近江国 弘化四年(1847),二十七歳作

堀井胤吉同人

茶石目地塗鞘小さ刀拵入

 

 石山吉文は文政四年近江の生まれ。弘化二年に大坂の月山貞吉門で修業して吉文と銘を切り、文石山吉 嘉永四年には江戸の大慶直胤に就いて更に技術を錬磨、安政二年に胤吉と改銘している。

 この短刀は、遺作の尠ない吉文銘時代の作。重ね厚くわずかに反りが付いて南北朝時代の応安頃に盛行した寸延び短刀を想わせる姿。

 地鉄は板目に杢、流れごころの肌を交え、地景が太く入って肌目が明瞭に起ち現われ、刃寄り僅かに綾杉かかる辺りに月山貞吉伝が見て取れる。

 刃文は互の目に丁子乱、片落ち風の刃を交え、刃縁が小沸で明るく、金線、砂流し盛んに掛かり、焼の谷から足が長く入り、刃中は匂で澄む。

 茎は錆浅く銘字が太鑚で堂々と刻されている。特別の需に応えて、備前兼光を念頭に精鍛された作とみられ、溌溂たる仕上がりとなっている。

 皺革風に仕立てた茶石目地塗鞘の小さ刀拵は刀身と同時期の製作で、生ぶの切羽、栗形鵐目も時代のまま

TOPICS 月刊『銀座情報』7月号     本日入荷。

・ホームページにて 速報品を掲載いたしております。

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