新商品のご案内 刀 銘 (枝菊紋) 近江守源久道
山城国 天和頃,約三百三十七年前
近江守久道(おうみのかみひさみち)初代は寛永四年近江国野洲郡野村の生まれ。
和泉守来金道門で修業し、寛文二年に近江守を受領、京都西洞院夷川に居住して朝廷の御用を勤めた。
この刀は二尺五寸近い長寸で、身幅極めて広く重ね厚く、反り高く付いて中鋒の威風堂々の体配。
地鉄は板目に杢、刃寄りに柾を配して肌目起つ。 鎬地に柾目肌が強く流れ、地景が太く力強く入り、粒立った地沸が厚く付き、処々に地斑を交えて活力に満ちた肌合い。
長い京焼出しから始まる刃文は浅い湾れに互の目、丸みのある刃を配す。
刃境に湯走り、細かな金線、砂流しが盛んに掛かり、足長く射す。
帽子は焼を充分に残し、僅かに弛んで掃き掛けて小丸に返る典型的な三品帽子。
茎には三品家の看板ともいうべき枝菊紋が誇らしげに刻されている。
典型的でしかも出来優れ、日本鍛冶宗匠の三品家の一翼を担った近江守久道の心技充実期に手掛けられた貫禄の一刀。
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