新商品のご案内 短刀 銘 兼國作(関)
美濃国 天文頃,約四百八十年前
黒石目地塗鞘小さ刀拵入
戦国時代、毛利の家臣桂民部大輔や桂孫兵衛尉が美濃関の兼長に注文したように、遠国の武将が美濃刀工に作刀を依頼した例は数多ある。 兼國もその一人で、播磨国に赴任し戦国武将赤松政秀の領国で鎚を振るっている。
この短刀は小板目に流れごころの肌を交えた地鉄に小粒の地沸が厚く付き、淡く湯走りが掛かって地肌締まる。 刃区保護の目的で焼き落としから始まる刃文は、互の目、片落ち風の刃、尖りごころの刃を交えて激しく出入りし、焼深く強く沸付いた帽子は乱れ込んで返り、互の目に丁子を交えた棟焼に連なり、所々に淡い飛焼を配して皆焼の様相を呈す。
隣国備前の与三左衛門尉祐定の両刃造を見るような凄みのある一口である。
龍図金具でまとめた、黒石目地塗の小さ刀拵が付されている。
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k948 茶石目地雲文塗鞘肥後脇差拵(刀身はありません)