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私の正体は? ―鑑定刀 第九回【問題】
- 銀座長州屋WEB編集部
- 2024年6月10日
- 読了時間: 2分
【第九回:一振目】
刃長二尺三寸八分 反五分 元幅一寸一厘 先幅七分五厘強
棟重ね二分三厘 鎬重ね二分五厘
鎬造。真の棟。身幅広く重ね厚い。反りは中庸。中鋒。伸びやかな姿です。

地鉄は小板目肌に板目、流れごころの肌を交える。小粒の地沸厚く付く。鉄色明るく冴える。(通常は独特の〇目映りが鮮明ですが本作はあまり目立ちません)
刃文、帽子は刀絵図の通り。
刃文は匂出来の互の目乱。房状の刃、尖りごころの刃を交える。匂足長く射す。(いかにも切れ味が良さそうです。因みにこの人の師匠も抜群の切れ味を誇りました)
帽子は鮮やかに乱れ込んで小丸。
茎は生ぶ。刃上がり栗尻。筋違鑢。目釘穴は1個。銘字は表が七字、裏は年紀で七字(書体は篆刻文字などにも用いられる、装飾的で独特な書体です)。

【第九回:二振目】
刃長一尺二寸五分八厘強 反り一分六厘
元幅八分九厘 重ね一分九厘
彫刻 表裏 棒樋丸止
庵棟。身幅広く、重ね充分。反り浅い。身幅の割に寸法が伸びる。棒樋が表裏、丸止めとされている。

地鉄は綺麗な杢目が目立つ。地沸微塵に付き、刃に沿って棒状の映りが立つ。
刃文、帽子は図の通り。
刃文はこの刀工にまま見る直刃。刃境に小形の打ちのけ、微かな喰違を交え、小沸が柔らかく降り積もって明るい。
帽子は端正な小丸。
茎は生ぶ。栗尻。目釘穴2個。茎の中央、表は六字銘、裏は年紀で、八文字。銘字は茎の下の方に刻されているが生ぶ茎である。

以上です。
いつもと同様、次月の月刊『銀座情報』(令和6年7年号)掲載品からの出題です。
今回も二振、出題してみました。
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