私の正体は? ―鑑定刀 第十三回【問題】
【第十三回:一振目】
刃長二尺七寸六分
反り八分二厘
元幅一寸六厘
先幅六分
棟重ね二分一厘強
鎬重ね二分五厘半
鎬造。庵棟。元幅広く、鎬幅の広く、鎬筋が立ち、笠木反り高くついて小鋒。
地鉄は大板目に柾を配し、鎬地と平地と問わず同断の鍛えとなる。
刃寄り黒く澄み、平地に沸映り立つ。
刃文は直刃調、僅かに小互の目を交えて刃境に段状の湯走り、打ちのけかかり、金線・砂流し盛んにかかる。
帽子は掃き掛けて焼詰める。
茎は生ぶ。目釘穴1個。鑢目は筋違。佩表に二字銘。
【第十三回:二振目】
刃長一尺八寸四分四厘
反り四分
元幅一寸九厘
先幅八分
重ね二分三厘
鎬造。庵棟。棒樋掻き流し。身幅広く重ね厚い。反り浅く中鋒延びごころ。
地鉄は小板目肌。地沸厚く付き、処々、筋状の肌を交えて詰む。
刃文は互の目に尖りごころの刃を交える。沸深くつく。金線鋭くかかる。
茎は生ぶ茎。目釘穴1個。先剣形。鑢目は浅い勝手上がり。
以上です。
いつもと同様、次月の月刊『銀座情報』(令和6年11年号)掲載品からの出題です。
今回も二振、出題してみました。
如何でしょうか?
さて昨年の11月号からスタートした鑑定刀企画、ちょうど一周ということで、今回で一区切り
連載は最終回とさせて頂きます。
一年間お付き合いいただき、ありがとうございました。
今後は不定期で出題させて頂くこともあるかもしれません。
その時は、また挑戦してみてくださいね。
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